レザーとは?本革・合皮の違いと、種類・仕上げから考える革製品の選び方
レザーバッグを探していると、本革、牛革、PUレザー、オイルレザーと、似ているようで意味の違う言葉が並びます。どれを選べばよいのか迷うのは、素材の名前と加工の名前が一緒に使われているからかもしれません
最初に押さえたいのは、動物の皮を加工した革なのか、それに似せた別の素材なのかという違い。そこから原料、仕上げ、バッグとしての使いやすさへ順に目を向けると、自分に合う一品を選びやすくなります
| 確認すること | 見るポイント |
|---|---|
| 素材 | 本革・合成皮革などの表示を見る |
| 仕上げ | 表面の質感とケア方法を確認する |
| 用途 | 使う場面と手入れの負担を考える |
レザーは、動物の皮を「なめし」た素材
レザーは英語のLeatherにあたり、日本語では革、本革、天然皮革とも呼ばれます。日本皮革産業連合会の用語辞典では、動物の皮が持つ繊維構造をおおむね保ちながら、腐敗しないようになめしたものとして説明されています [1]
「なめす」とは、皮を実用品として使える状態にする加工のこと。原料の皮をそのまま乾かすのとは異なり、柔軟性や耐久性などを備えた素材に整えます。ただし、革になれば水に濡れても平気、という意味ではありません
原料には牛だけでなく、羊、山羊、豚、馬などがあり、同じ動物の革でも厚みや加工によって手触りは変わります。「牛革だから硬い」「本革だから重い」といった一言だけで、完成した製品まで判断しないことが大切です
少し専門的な話:表面層の0.15mmという基準
同辞典が紹介するJIS K 6541の定義には、仕上げ塗装や表面層を加えたものについて、厚さ0.15mm以下という条件もあります。これは革という用語の範囲を示す基準で、バッグの革全体の厚さや、耐久性の合格点ではありません [1]
本革・合成皮革・人工皮革は、何が違う?
見た目を革に近づけた素材にも種類があります。写真で似ていても構造が違えば手入れの方法も変わるため、商品名だけでなく素材欄を確かめましょう [2] [3]
| 呼び名 | 基本的なつくり | 買う前に見るところ |
|---|---|---|
| 本革・天然皮革 | 動物の皮をなめしたもの | 動物の種類、表面の仕上げ、手入れの案内 |
| 合成皮革 | 布などの基材に樹脂を用い、革に似た表面をつくるもの | PU・PVCなどの表記、使用部位、取扱方法 |
| 人工皮革 | 不織布と樹脂などを用い、革の構造にも近づけたもの | 素材の具体的な説明、用途に合う性能 |
店頭や通販では「合皮」が広い意味で使われることもあります。また、商品名にレザーという文字が入っていても、PUと併記されている場合などは天然皮革と同じ意味ではありません。わからないときは、表地・裏地・持ち手それぞれの素材を確認すると整理しやすくなります
本革かどうかを調べるために水を垂らしたり、火を近づけたりする必要はありません。水を吸うかどうかは仕上げにも左右され、見分けるつもりがシミや傷をつくることになりかねないため、表示と販売元の説明を優先します
素材の名前は、3つの視点に分けて読む
1. 何の皮からできているか
牛革、羊革、馬革といった表記は、原料となる動物の違いです。まずここを見れば天然皮革の種類がわかり、そのうえで厚み、重さ、手触りなどの製品情報を比べられます
2. どうなめしているか
植物タンニンなめし、クロムなめし、両者を組み合わせる方法などがあります。なめし方は革の性質に関わりますが、名称だけで優劣を決めるものではなく、仕上げや使う目的と合わせて見る言葉です [1]
3. どんな表面に仕上げているか
つや、色の均一さ、起毛の有無、擦れたときの表情などは、表面の加工を見る手がかりになります。土屋鞄の用語解説では、革の体表側の面を銀面、肉側の面を床面と呼び分けており、スエードのように床面側を表に使う仕上げも紹介されています [3]
このように、原料・なめし・仕上げは別の話です。牛革とオイルレザーを別々の素材として並べたり、スエードを一律に低い等級として扱ったりすると、かえって違いがわかりにくくなります
クレイジーホースレザーも、表情を見て選ぶ革
cowmonoで扱うクレイジーホースレザーは、馬革ではなく牛革を使った製品です。ワックスやオイルを含んだ仕上げによる濃淡や、使ううちに変わるつやを楽しめるのが魅力ですが、すべての製品が同じ厚さ・同じなめし方とは限りません
こうした表情を知るうえで役立つ用語が「プルアップ仕上げ」。用語辞典では、オイルやワックスを含ませた革に曲げ・擦れなどが加わったとき、色の明暗が現れる仕上げとして説明されています [4]
小さな濃淡を楽しみたい方には惹かれる特徴ですが、均一な色をずっと保ちたい方には気になるかもしれません。写真の雰囲気に加えて、自分がどんな変化なら楽しめそうかを考えておくと、購入後の印象がずれにくくなります
革製品は、素材と「使う場面」を一緒に選ぶ
本革という表記だけで、何十年も使える、傷がつかない、といったことまではわかりません。バッグは革だけでなく、縫い目、裏地、ファスナー、金具などを組み合わせた道具であり、使い方に合う構造かどうかも重要です
- 毎日の通勤に:PCや書類の寸法、開口部、ポケットの位置、本体重量を確認する
- 休日の外出に:普段持つ財布やスマートフォンが収まるか、服と合わせて考える
- 長く付き合うために:手入れの案内や困ったときの相談先まで確認しておく
価格も判断材料の一つですが、安いから合皮、高いから丈夫と決めつけず、素材とつくりを個別に見ること。cowmonoの仕入れ・販売方法については、低価格を実現できる理由でご案内しています
最初のお手入れは、塗ることより知ることから
手元に届いたら、素材表示と使用上の注意を読み、新品時の色や手触りを覚えておきましょう。普段はほこりを軽く落とし、濡れたまましまわず、形を無理に押しつぶさない保管を心がけます
クリームや防水スプレーは、すべてのレザーへ同じように使えるわけではありません。コロニルも使用前の素材確認と目立たない場所でのテストを案内しています。専用品であっても、使用できる仕上げを確かめてから取り入れてください [5]
よくある質問
本革は必ず経年変化を楽しめますか?
色やつやの変化の出方は、革の仕上げや使い方によって異なります。すべての本革が同じように飴色になるわけではありません
Genuine Leatherは最高級という意味ですか?
本革を示す表記として使われますが、その文字だけで製品全体の品質が最高と決まるわけではありません [3]
天然のしわや色ムラは、全部不良ではないのですか?
素材の表情として現れる場合はありますが、裂けや縫製の異常まで天然素材の特徴と決めつける必要はありません。使用前に気になる箇所を写真に残し、販売元へ確認してください
素材を知ったうえで、日常に合う2品を
革を身近に楽しむ小さめのバッグと、仕事道具をまとめるバッグ。同じ本革でも、使う場面によって選び方は変わります
クレイジーホースレザー ミニショルダーバッグ_T
ミニショルダーバッグ_Tは約20×15×6.5cmのフラップ型。マグネットボタンで開閉し、内側にはファスナーポケットや仕切りがあるので、小物を分けて持ちたい休日の相棒に選びやすい形です
持ち歩く小物の厚みと開口部も確認してください。表記寸法だけで収納を保証するものではありません
本革製ショルダーバッグ_H
本革製ショルダーバッグ_Hは、約42×16×29cmのビジネスバッグ。PC収納スペースや小物用のポケットを備え、仕事の荷物を分けて収めたい方に向く一方、本体約2kgという重さも含めて選びたいモデルです
PCはケース込みの外寸と収納スペースの寸法を照合してください
参照元・注釈
- 日本皮革産業連合会|皮革用語辞典「革」:革・なめしの説明、JIS K 6541の用語定義。0.15mmは表面層についての値です
- 同「合成皮革」:基材と樹脂の構造
- 土屋鞄製造所|鞄と革の用語辞典・革のきほん:銀面・床面、人工皮革、本革表記
- 日本皮革産業連合会|皮革用語辞典「プルアップ仕上げ」
- コロニル|使用上の注意
用語や一般的な素材の性質は、個々の商品に対する性能保証ではありません。商品仕様と取扱方法は各商品ページの案内をご確認ください
