
防水スプレーで革の色移りは防げる?好きな服とバッグのために知りたい役割
雨の日にも革バッグを持ちたい。白い服への色移りも気になる。そんなとき、防水スプレーが気になる方は多いと思います。
ただ、水をはじくための備えと、染料が服へ移るのを止めることは別です。スプレーに任せられることを知り、使い方の工夫と組み合わせて、好きな革を楽しんでいきましょう。
防水スプレーは、色移りを完全に止めるものではない
防水・撥水スプレーは、対応する素材へ水がしみ込みにくくなるよう備える用品です。摩擦で染料が移ることを確実に止めたり、バッグ全体を完全防水にしたりするものではありません。
色移りが気になるときは、雨や汗で湿る場面、淡い服との長い接触を減らすことも大切です。すでに服に色が付いた場合は、スプレーではなく、衣類の表示に沿った対処へ進みます。

素材と仕上げに合うスプレーを選ぶ
革用という表示があっても、起毛、エナメル、コードバンなど、対応する仕上げは製品によって異なります。バッグ側の手入れ案内と、スプレー側の対象素材を合わせて読みましょう。
目立たない部分で少量を試し、乾いた後の色や艶まで見てから全体へ。ラフな濃淡やマットな表情が好きな革ほど、今の風合いが変わらないかを大切にしたいですね。

使うときは、風通しのよい屋外で
防水スプレーは噴霧を吸い込まないことが大切です。必ず製品の注意に従い、風通しのよい屋外で、周囲の人やペット、火気を避けて使います。窓を開けただけの室内や車内で済ませないようにしましょう。
距離、量、乾かす時間も製品の指定どおりに。顔を近づけたり、同じ場所へ大量に吹き付けたりせず、使用後は十分に乾いてから持ち出します。
雨の日は、濡らさない工夫も合わせて
スプレーを使っても、縫い目や開口部から水が入る場合があります。雨の中を長く歩く日は別のバッグを選ぶ、大切な中身を袋へ分けるなど、外出に合う備えをしておきましょう。
濡れた革は乾いた布で水分を押さえ、熱を当てず日陰で乾かします。肩紐の裏や背面も湿ったまま服に触れ続けないように。バッグを休ませる日があっても、革を楽しむことは続けられます。

色移りや傷みが続くときは、重ね塗りをしない
スプレーを追加し続けたり、クリームや色止め剤を重ねたりする前に、状態を購入店へ相談してください。持ち手や肩紐の深いひび、裂け、ほつれも、用品で修復するものではありません。
ベルトなど、ほかの革小物でも汗や摩擦への気遣いは同じです。使う場所ごとに接触を見直すことが、服と革を気持ちよく使う助けになります。
天気と持ち物に合わせて、バッグを選ぶ
革の表情をしっかり楽しむリュックと、キャンバスを組み合わせた形。素材だけで雨への強さを決めず、使い方に合うものを選んでみてください。
仕事道具を背負う、牛革リュック

約42×32×18cm、約1.3kgの牛革リュック。PC用収納部と小物用ポケットがあり、日常の荷物をまとめられます。端末の実寸を合わせて選び、雨の日は中身と肩紐の両方に気を配って使いましょう。
布と革を楽しむ、キャンバスリュック

約30×11×42cm、約0.8kgのリュック。キャンバスと革の組み合わせを取り入れたい方へ。生地が水をはじいても、開口部や縫い目まで完全防水とは限らないので、濡らさない工夫も合わせて使います。
スプレーと色移りの疑問
たくさんかけるほど、効果が高くなりますか?
大量に使うと、シミや変質、液だれにつながることがあります。製品が指定する量と距離、乾燥時間を守って使いましょう。
色止め剤と一緒に使ってもいいですか?
製品同士や革の仕上げとの相性があるため、自己判断で重ねないようにします。両方のメーカーの案内を見て、分からない場合は使用前に相談してください。
スプレーの役割を知って使い、天気や服に合わせた工夫も添える。ひとつの用品に頼りきらず、革との付き合い方を少しずつ見つけていきましょう。


